吊り革で映画化の広告をよく見かけたので、原作の『六人の嘘つきな大学生』読みました。
予想以上に面白くって1日で読み切っちゃいました。
え、誰が犯人？
なんで、どうして、どうやって？
謎を少しずつ解消しながらクライマックスに向かっていく流れで、夢中になって読んじゃいました笑。
読み終わってから知ったんですけど、色々とランキング上位みたいです。
- 『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編8位
- 週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021年12月9日号)国内部門6位
- 「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇8位
- 『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング4位
みんなが選ぶ小説って基本面白いですからね笑。実際、就活をミステリー仕上げるという斬新さも相まって、夢中でを楽しめました。
「面白いミステリーが読みたいなぁ」「面白い小説に飢えてるんだよね」って人にぜひ読んでほしい一冊。
ぜひお手に取ってみてください。
今回は、ネタバレなしで『六人の嘘つきな大学生』の感想・レビューをしていきます。
読むべきか悩んでいる人、読み終わって他の人の感想が気になる人、ぜひ読んでいってください。
小説『六人の嘘つきな大学生』のあらすじ
あらすじを簡単に紹介します。裏表紙の引用をどうぞ。
IT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った波多野祥吾は、他の五人の学生とともに一ヶ月で最高のチームを作り上げるという課題に挑むことに。うまくいけば六人全員に内定が出るはずが、突如「六人の中から内定者を一人選ぶ」ことに最終課題が変更される。内定をかけた議論が進む中、発見された六通の封筒。そこには「●●は人殺し」という告知文が入っていた──六人の「嘘」は何か。伏線の狙撃手が仕掛ける究極の心理戦！
『六人の嘘つきな大学生』裏表紙より引用
わかりにくいんで、超要約してみました↓
超スゲーIT企業の最終試験。
企業：「6人でグループディスカッションして内容次第で全員合格にするよー」
6人：「俺たちは仲間だ！一ヶ月後までに作戦立てて、みんなで合格しよう」
（数週間後）
企業：「ごめん、やっぱ合格1人にするわ」
6人：「え！？こんなに準備してきたのに」
（試験当日）
6人：「なんだこの封筒！やべぇええええええええ」
ざっくりいうと、「6人の集団面接で落としあい勃発！6通の封筒が明けられるごとに6人が崩壊していく」って感じの話です。
あの崩壊度合いは、若者らしく片腹痛いって感じでサイコーでしたねー笑。
小説『六人の嘘つきな大学生』の感想①｜ストーリー展開早くてグングン読める
人はぜんぜん死なないんですけど、ミステリーの超王道『そして誰もいなくなった』や『十角館の殺人』に似たような感じでのめり込めました。
ストーリー展開も早くて、中だるみせずにスピード感持って読めると思います。
最後にドンと犯人が分かるんじゃなく、徐々に選択肢を減らされていく感じ？
こいつが犯人じゃない。
こいつも違う。
え？結局誰！？
読み進めれば推理しやすくなっていってるのに、全く分からず焦らされる状態…。「どゆこと！？」を解消してくて、ページを捲らされてました笑。
小説『六人の嘘つきな大学生』の感想②｜就活について改めて考えさせられる
就活といえば、「本当に優秀な人を内定できてんの問題」ですよねー。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマンの『ファスト&スロー』でも同じ問題が取り上げられてましたね。
『六人の嘘つきな大学生』では、いくつかの就活の問題点を提示してくれました。
- 採用システムの不完全さ
- 就活生の虚言・虚飾
- 採用側の怠慢・驕り
「まぁ世の中そんなもんだよねー」という部分ではあるんですけど、「じゃあその中でどうしよっか？」みたいなことは考えるきっかけになりました。
大学生のときに読みたかったなぁ。
大人や社会の汚さというか、未熟さ、不完全さを社会に出る前にしっかり学んでおきたかったー。
もしあなたが大学生なら、尚のこと読んでほしい一冊です。
まとめ｜若者は読むべし。ミステリ好きも読むべし。小説好きも読むべし。
メディア化されてるだけあって、個人的には大当たり本でした。1日で読み終えちゃったのはもったいなかったな(^_^;)
誰が読んでも面白いんですけど、特にオススメなのはこんな人たちです↓
- これから就活に挑む若者
- ミステリが大好きな人
- 常に面白い本に飢えている人
「面白い本が読みたい」
と飢えているなら、ぜひぜひって感じです。ミステリが解けるか？も含めてぜひチャレンジしてくださいな。