【必読書】愛情。疲弊。憎しみ。そして貧困。介護について考えされられた社会派ミステリー小説『ロストケア』が面白い。

人に薦められる本って外れない。
母が「面白かった!」と絶賛していた社会派ミステリー小説『ロストケア』を読みました。

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お母さん、めっちゃ面白かったよ!

読んでいる間中つまらない箇所がなかった優秀な一冊。

ミステリーとしての「え?このあとどうなんの?」的な要素もあってハラハラしながら駆け抜けるように文字を追えました。

それと同時に、「介護の実態ってこんなに辛いものなのか…」と高齢化していく日本の介護問題を学べて、勉強になる面白さダブルパンチ。

親の介護と金の問題、どう向き合おう?

と考えさせられるのが最高でした。

介護にも当然のように貧富の格差があって、貧乏介護は地獄では言い表わさせない…親の死を願ってしまうほどの苦しみを味わうんだと知れてマジで良かったです。

こんな人におすすめ
  • 面白いミステリー小説が読みたい
  • 親の介護なんて考えたことなかった
  • 親には幸せに老後を過ごしてほしい

介護に興味のない人ほど読んでほしい、おすすめの一冊となっております。

ちなみに松山ケンイチと長澤まさみのダブル主演で映画化もされているので、本読むの苦手だなぁという方は映画をどうぞ。

関係ないけど、長澤まさみってやっぱ綺麗だよね。

映画の公式HPはこちら

ってわけで今回は、『ロストケア』を読んでもらいたすぎる私がPRポイントを3つ紹介します。

買おうか迷っている方はぜひさらっと読んでみてくださいな。

ロストケアのRTポイント
  1. ミステリーとしての完成度が高い
  2. 親の介護が必要って事実と向き合える
  3. 自分もいつか介護されると気づく

ではでは一つずつお伝えしていきましょ〜。

目次

PRポイント1|ミステリーとしての完成度が高い

実はこの本は、第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しております。ネタバレしたくないんで、言えませんが。

(; ̄Д ̄)なんじゃと?

という前提がひっくり返る瞬間が来るんですよ笑

これぞミステリーの真髄。冒頭から、大きな謎が残されてまま進んでいって自分でも推理するんだけどそれが外れる感じ。

  • どんでん返しが好き。
  • ハッとしたい。
  • 本にスリルと衝撃を求めちゃう。

ってタイプなら、絶対間違いありません。

マジでネタバレになるから何も言えんのですけど、ミステリーとしては優秀な一作でした。作者にしてやられたね。

親の介護が必要って事実と向き合える

親の介護は2つの意味でゲロい。と知れたのはマジで幸運。介護が必要になってから向き合ってたら絶対遅かった。

自分1人で介護は絶対ムリ。

介護の生々しいゲロさが描写されてて、私の脳内に恐怖を植え付けてくれました。

認知症がおぞましい。

『少年と犬』でも「認知症怖いなー」って思ったけど、この小説はそれ以上。

読んだらわかると思うんですけどゲロい…。自分のことを忘れられる悲しさなんて別に大した問題じゃない。

本当の問題は「え?あなた誰?なんでここにいるの?怖い怖い怖い。あなたが息子なわけない!」と怯える両親の介護をすること。

人によってはめっちゃ暴れる。だって知らない人が家にいるんだもん。抵抗するのは仕方がない。

抵抗して、暴れる親に「僕だよ!」って言いながら、世話するのって想像以上にしんどい。。。

「こりゃ、介護はヘルパーさんとか老人ホームとか使って軽減しないとな…」と思うと二つ目の壁が。

介護は無料じゃない。当たり前に金がかかる。

この小説では、「介護格差」について割と熱く語ってくれました。すごーい言葉を選ばずに言えば、介護だって金次第

ホテルのような老人ホームに入れる人はいいけど、介護ヘルパーに払うお金がないと、子供に寄生するように生きるしかない…。

たとえ子供を忘れてしまっても、子供に助けてもらうしかない。

これ、思っている以上に怖い。私の場合は、仕事の合間に介護をするイメージだと思ってました。

実際は、介護の合間に仕事をするが正しかった。

フルタイムなんでムリ。だって、認知症の親を家に1人にしておけないよ!

トイレもできない、ご飯も食べられない親を1人にしてたら家がめちゃくちゃになる。本が散らかって、食器は割れて、ケガして、みたいな信じられないことが起こりえるんだ…。

介護に仕事が潰されるとは、緩やかに貧困になっていくことを意味する。

この怖さを小説で知れたのはマジで財産。というか助かった。次帰省したら、その辺親と話し合っとこ。

今のうちから介護のことも視野に入れて、投資とか貯金は計画的にしていこうと気が引き締まりました。(まぁまず親と話し合いが先ですが)

自分もいつか介護されると気づく

この本を読んで「親もだけど自分の介護もやばくね?」ってハッとしました…。厚生労働省によれば、 高齢化も進行し、65歳以上人口割合は2070年には38.7%へと増加。

当たり前だけど老後のお金がないと地獄が待ってそう。

『ロスト・ケア』でも介護される側の苦悩がありありと書かれてました。認知症でもたま〜に意識が我に帰ることがあるらしく、、、。罪悪感ハンパないっぽい。

この小説のおかげで自分ごと化できたのはめっちゃありがたい。

やっぱ今のうちから投資信託でしっかり積み立てないといけないよね。もっと稼がないといけないよね。副業頑張んなきゃいけないよね。

お金稼いで投資しないと!って感覚に切迫感が追加されました笑

そうは言ってもいきなり月50万!とかいうのは現実離れしてるので、今から20年かけて少しずつ育てていきたいと思います。

親の介護だけじゃなくて自分の介護の準備もしないと、かけたくない迷惑かけますからね。

介護の恐怖を知れば、対策も変わる。

この本は、面白いだけじゃない。介護の悲惨さを知って、親、自分、お金の問題が浮き彫りに。

ストーリーを通じて、「自分だったら…」とシュミレートできるのがありがたい。

  • 残された親との時間をどう過ごしたいか?
  • 自分はどんなふうに介護されたいか?
  • その理想のために今から何ができるか?

この小説をきっかけにぜひ向き合ってみてください。

親が死んでから、自分が老いてから後悔するなんて、辛すぎますから。この本があなたの人生を幸せにすることを祈ってます。

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