文学に触れたい。
生やさしい小説じゃなくて、味わい深い文学に舌を巻きたい…!
読書の秋。ちょっと背伸びして難しい小説でも読んでみよっかぁと思い、今回は川端康成さんの『雪国』に挑戦しました。
そもそも川端康成さんって誰?
「いやいやそいつ誰だよ」って思っていらっしゃる方のために説明しますと、川端康成せんは、大正から昭和の戦後にまで活躍した文豪。日本人初のノーベル文学賞を受賞した気鋭の作家さんなんですね。
ほら、こんなに目力があります。
Wikipediaによりますと、
西欧の前衛文学を取り入れた新しい感覚の文学を志し「新感覚派」の作家として注目され、詩的、抒情的作品、浅草物、心霊・神秘的作品、少女小説など様々な手法や作風の変遷を見せて「奇術師」の異名を持った
Wikipediaより引用。
どうやら「奇術師」という異名をもたれていたらしいです。『文学』を楽しむには十分すぎるお相手ではないでしょうか。
川端康成さんの代表作といえば『雪国』
読書かの皆さんの評価が集まるブクログの川端康成ランキングなるものを見ると、『雪国』が堂々の第一位。どうやら日本人初のノーベル文学賞受賞者の代表作は『雪国』で間違いなさそう。
そんで、『雪国』といえばこの一説が超有名で、日本人なら次の文章を知らない人はいないでしょう。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
『雪国』
この小説の冒頭はこの一文からスタートしております。この名台詞はこの本が由来だったんすね。知らなかった。
名作だけあって、NHKさんも2022年にドラマ化してました。
調べれば調べるほど期待値がぐんぐん上昇!! これはなかなか味わい深い読書体験になるんじゃないか!?とウキウキ気分で雪国を読み始めました。
『雪国』を読んだ素直な感想「よくわからなかった」
そんな期待とは裏腹に、読んでも読んでも「んー。共感できない。」となかなかのめり込めず。時代が違いすぎて、描写もイメージしづらくて「今どんな状況?」とたくさんの疑問を持ちながらページをめくっていくような読書体験でした笑
これが文学か。トホホ。
ちなみに、どんなあらすじか紹介すると
無為徒食の男、島村は、駒子に会うために雪国の温泉場を再訪した。駒子はいいなずけと噂される好きでもない男の療養費のために芸者をしている。初夏の一夜以来、久々に会えた島村に駒子は一途な情熱を注ぐが、島村にとって駒子はあくまで芸者。島村は雪国への汽車で会った女、葉子にも興味を抱いていて…。「無為の孤独」を非情に守る男と、男に思いを寄せる女の純情。人生の悲哀を描いた著者中期の代表作。
『雪国』の背表紙より引用。
あらすじから難しい笑
ざっくり言いますと、
お金だけあって、仕事も特にしてないのに妻子持ちのプー太郎が、旅先の女に会うために雪国の温泉場に行くんだけど、男と女の情がアンニュイな感じで進んでいく、悲哀の小説。
って感じですかね笑
時代が違くて言葉もわからないから、イメージできない描写も多く、一つ一つの場面にのめり込めないのが惜しい感じでした。うーん、昭和初期の読書は難しいなぁ。
少し前に挑戦した宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』と同じ感覚で、とにかく文字は読み進められるんだけど、意味が入ってこない。
まだまだ文学を楽しむ伸びしろはありそうですね….。40代の自分に期待しましょう笑
読書力を試す腕試しにはちょうどいい一冊かも?
Amazonやブクログのコメント見てますと、やはり賛否両論分かれております。
高評価の人……言葉の意味を汲んでイメージできている。すごい美しい心情描写が味わい深いらしい。
中評価の人……意味がわからず「?」な状態読み終えている感じ。情景がわからず悶々したままフィニッシュ。
読書力を試すには、もってこいの一作ではないでしょうか!
私ももっとたくさん本を読んで、言葉への理解力を上げて40代になってからリトライしてみたいと思います。
日本初のノーベル文学賞作家、川端康成さんの『雪国』であなたの読書力を試してみてください。