『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』を読みました。作者は第15代ワールド・バリスタ・チャンピオンの井崎英典さん。
私は毎朝自前でコーヒーを淹れているのですが、味が全く安定せず(^^;;
- ドリッパーってどう違うの?
- 結局お湯は何度がベスト?
- 豆はどんなときに粗挽きなの?
毎朝コーヒーを淹れるたびに疑問でした。
そもそもコーヒーの味って変数が多すぎるんですよね。
- 豆
- 焙煎度
- 豆の挽き具合
- ドリッパー
- お湯の温度
- 抽出時間・量
何をどうすれば味がどうなるか分からん!!!!!
そんな悩みをこの本にぶつけました。
超理論的でめちゃくちゃ勉強になってのめり込むように読めました。
理路整然とした知識は読んでて気持ちいいですねー。
- 産地と豆の特徴
- コーヒーの濃さをコントロールする考え方
- ドリッパーの形と素材の特徴
「知りたかったけど、調べても中々出てこない。」みたいなことが網羅的に書いててありがたかったです。
- 「自分のコーヒーに満足できない!」
- 「家でも美味しいコーヒーを飲みたい!」
- 「これから家でコーヒーを楽しみたい!」
って人にとってもオススメ。
今回は、『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』を読んで特にも勉強になったところをアプトプットしていきます。
ぜひ最後まで読んでいってください。
『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』で学んだこと①|好みの味は淹れ方よりも豆で決まる
- 理想のコーヒーの味は、ドリップで決まる。
- 理想のコーヒーの味は、豆選びで決まる。
「もっと酸味が少ないまろやかなコーヒーを飲みたい」
酸味を抑えて、苦味を出すために温度を高くしてみたり、粗挽きにしてみたり…。
理想のコーヒーが飲めないのは、自分のドリップの仕方に原因があるもんだと思ってました。
理想のコーヒーで大切なのは豆選びです。
ここでは生産国と焙煎について説明していきます。
豆選びで大切なポイント①生産国
生産国は人間でたとえるなら、骨格です。味わいを形作る大前提であることを覚えておいてください。
『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』井崎英典
産地選び全然こだわってなかったー。
なんとなく名前の響きで「ケニア🎵」とか「タンザニア🎵」とか、テキトーに豆を購入してました…。そりゃあ理想の味から遠ざかるわけです。
- 甘さと酸味のバランス型 → 南米(ブラジル・コロンビアなど)
- 軽やかな酸味とフルーティ感 → 中米(パナマ・グアテマラなど)
- 芳醇で濃厚な香りと際立つ酸味 → アフリカ(エチオピア・ケニアなど)
- ボディと苦味の重厚な風味 → 東南アジア(インドネシアなど)
「どう淹れても酸っぱくなる!」と悩んでいたのは、グアテマラの豆の時でした。
酸味を楽しむ豆で、苦さを求めていた私をグアテマラの皆さん、許してください。
皆さんもぜひ購入前に、産地と味の傾向を調べてみてください。
それだけでイメージに近い味の豆を選べるはずです。
豆選びで大切なポイント①焙煎度
いつも選ぶ時は「浅煎り」にしていました。中煎り〜深煎りは、豆の風味を壊すような気がして避けてたんです。
しかし酸味が強いコーヒーが苦手な私にとっては自殺行為でした笑。
- 浅煎り → 酸味が強く、苦味が少ない
- 中煎り → 酸味と苦味のバランス
- 深煎り → 酸味が少なく、苦味が強い
本よ、苦手な味の豆を得意げに選んでいた私の愚行を正してくれてありがとう。
ただ、作者の井崎英典さんの主張によれば、「初心者のうちは焙煎で選んでいいけど、慣れたら焙煎で豆を選ぶのをやめよう」とのこと。
コーヒーの木の標高や豆の品種など、生豆に合わせた焙煎がされているかが大事。
木の標高や、豆の品種…。そのレベルに達するまで2〜3年はかかりそうなのでまずは、焙煎でちゃちゃっと決めていきたいと思います。
他にも、この本では豆選びのポイントがしっかり書いてました。
- 生産処理(ナチュラル、ウォッシュド、ハニープロセス)と味の違い
- 豆の品種(アラビカ、ロブスタ、ゲイシャ)による味の違い
- お店で豆を選ぶときに気をつけたいポイント
せっかく自分でコーヒーを淹れるなら、イメージに近い豆を選んだ方が幸せに決まってます。
「そういえば豆選びこだわってなかったなぁ。」という人はこれを機にこだわってみてくださいな。
『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』で学んだこと②|豆の保存の正解
- 移し替えをして常温保存
- パッケージのまま冷凍保存
「豆の保存どうしよう。瓶とか買っちゃう!?」と思いながらも何もせず、パッケージのまま保存してました。結果的に正解でよかったです。
この本では経験則ではなく「科学的な根拠」をベースにして各メソッドを紹介してます。
豆の保存についてもチューリッヒ大学の研究をベースに豆を酸化させる要因を4つにまとめていました。
- 酸素
- 温度
- 湿度
- 光
他の容器に移し替えることで、これら4つの原因とコーヒー豆が接触してしまうんだとか。そもそもコーヒーのパッケージは酸化を抑えるように作られているので、そのままがベストだそうです。
インテリアとしてガラス瓶での保存に憧れてたんですけどね〜笑。
ちなみに作者の井崎英典さんのおすすめは冷凍保存。
私がご提案する方法は、コーヒー豆を購入後、問答無用で「冷凍して保存する」という方法です。
『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』井崎英典
オレゴン大学の研究で、冷凍したコーヒー豆がもっとも挽いた時の粒度分布が狭くなり、より味わいが美味しくなることが判明したそうです。
冷凍庫に放り込むだけで美味しくなるならぜひ試してみたいところ!
皆さんもぜひ冷凍庫保存で味わいが変わるのかトライしてみてくださいな。
『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』で学んだこと③|水が味に与える影響
- 水道水でいいじゃん
- ミネラルウォーターがベスト
毎回ミネラルウォーターを用意するのは手間ですが、水道水では出せない味わいを出してくれるようです。
カルシウム → 主に質感(ボディやマウスフィール)を引き出す
マグネシウム → 主に酸味(フルーティーさ)を引き出す
『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』井崎英典
注意したいのは蒸留水。味を引き出すカルシウムやマグネシウムが限りなくゼロに近いのでコーヒー抽出には向いてません。
さすが、世界ナンバーワンのバリスタさん。
細かい所までこだわってるんですなぁ。
ちなみに本書でオススメしているのがこの3種類です。
お馴染みのサントリーの天然水がノミネートされてるのは嬉しいですね〜。
それぞれの水の特徴については本に書いてあるんで超こだわりたい方はぜひ読んでみてください。
【まとめ】コーヒーを淹れる前に美味しさを計算できるようになれる本
色々書きましたが、本書は「美味しいコーヒーを淹れる」ことに特化した本でした。
- 生産国と豆の特徴
- 生産処理方法
- 豆の種類
- 焙煎度
- 豆の挽き具合
- コーヒーミル
- ドリッパーの形
- ドリッパーの素材
- お湯の温度
- 水
- 抽出時間・量
- お湯を注ぐ速さ
- 注ぎ方・タイミング
読めんだ人の9割は感じたと思うんですけど、細かすぎるくらい色々書いてました笑。
「そこまでこだわれないよぉ〜」って部分もありましたが、総合的に知らないことを分かりやすく理解させてくれる良書です。
- 豆を選ぶとき
- 保存するとき
- ドリップするとき
コーヒーに関わる選択を良い方向に変えてくれる一冊なので「自宅で美味しいコーヒーを突き詰めたい!」コーヒー愛好家の皆さんはぜひ一冊手元に置いてみてくださいな。