原田マハさんの『ゴッホのあしあと』を読みました。筆者のゴッホへの敬意を表しながら、ゴッホの作品と生活や環境をカンタンにおさらいできる良書でした。
ゴッホに対しての解説本というよりはエッセイって感じの本。
- ゴッホへの尊敬の念
- ゴッホの時代背景と、苦しい環境
- 『たゆたえども沈まず』への思い
- ゴッホゆかりの地の紹介
- ゴッホの作品紹介
原田マハさんのゴッホにまつわるあらゆる要素をギュッと詰めた1冊でした。
目次
『ゴッホのあしあと』をお勧めできる人は?
『ゴッホのあしあと』を読んで満足できる人
『たゆたえども沈まず』を読んだ直後の人
正直、この本を楽しむのに『たゆたえども沈まず』を読んでいないと、ついていけない箇所が散見されます。
というより『たゆたえども沈まず』を読んだ人向けに書いてるんじゃないかなぁと思える語り口がたくさんありました。
ネタバレになる部分もあるので、可能な限り先に『たゆたえども沈まず』を読んでから『ゴッホのあしあと』を読むことをお勧めします。
『ゴッホのあしあと』の正直な感想
感想を一言で
原田マハさんの小説を作る裏側を知れて面白かった
正直、ゴッホに対する目新しい知識は少なく…。ほとんど『たゆたえども沈まず』を読んでおけば、知ってることばかりだった印象です。
それより、原田マハさんが何をどう考えて、『たゆたえども沈まず』を創作されたか?
その過程・意図・想いを知れたことが面白かったです!
深すぎる!
あっちに取材。こっちに取材をしながらも、ゴッホの何を届けたいか?と向き合い続け、原田マハさんの思いをどうストーリーに込めるか?と自問自答した様子が最高でした。
ただ、全体の印象としては「原田マハマニア向けかな笑」って感じ。
もし『たゆたえども沈まず』を読んで「もっとこの作品の裏側を知りたい!」って思う人にオススメです。