【必読書】孤独をこじらせたあなたが読むべき最初の一冊『THE GOOD LIFE』

『THE GOOD LIFE』という人生の幸せがテーマの本を読んでおりました。

本研究の被験者は、70代や80代になったとき、人生で最も大切なのは友人や家族との関係だと繰り返し述べていた。

『THE GOOD LIFE』

「人との繋がりに幸福があるんだよ」というシンプルな答えをさまざまなデータ、エピソードから解説していく非常に良書でした。

正直、私は人付き合いが嫌いなタイプな人間でして…
32歳で友だちゼロ、人付き合いゼロ。

自称、孤独が好きなんですけど、実際問題さびしい瞬間も多いわけです^^;

この本は、「え?人間関係作ってないってめっちゃ損してる…!?」と気づかせてくれて、人付きあいにYESって答えられるマインドを作ってくれました。

あの有名なハーバード成人発達研究のデータをもとになってるから根拠があって信頼できるところがポイント。

1938年から728人の人生を後追いして、「人の幸せって何?」「豊かな人生ってなに?」って問い続け、現在では初代被験者の孫世代にまで拡大し、1300人以上の人生から教訓を得ているすげー研究です。

良い人生とは何か?幸福に関する最長の研究から得た教訓

TEDトークでお話しされてる著者で研究の4代目責任者ロバート先生↑

「人間の幸福ってお金とか名誉名声だと勘違いされがちなんだけど、本当は人間関係なんだよ。」って科学的根拠をもとにお話しされてます。

話してるところも穏やかでかっこよくて、いやーこういう歳の取り方をしたいもんですな。

今回は『THE GOOD LIFE』を読んで、「マジでこれ俺に響いたぜ」ってポイントを紹介していきます。

ポイントは3点

  • 良い人間関係が人生のポジティブな変化をもたらす。
  • 与え、与えられる関係が、幸せな人生の基礎になる。
  • 時間と注意こそ、最も価値がある。

ではひとつずつ、お伝えしていきましょい。

目次

人生のチャンスは人間関係の中にある

よい人間関係を育めば、混沌の中にあるポジティブな面が強く作用し、人生を豊かにする出会いのチャンスを増やしてくれる。

『THE GOOD LIFE』

人生が計画通りなんてありえない。本書に登場するすべての被験者が、「予定外の不幸」に人生を苦しめられています。

4回連続で流産

父の蒸発

息子の配偶者の死

などなど、人生に番狂せはつきもの。

だからこそ、人生には

支えてくれる人

心を開ける人

励ましてくれる人

そういうサポートをしてくれる人の存在が必要不可欠。

苦しい時に「あの人を頼ってみよう。」「あの人なら助けてくれるかも。」って人がどれだけ多いは、そのまま人生という荒波を乗り越える力になります。

『運の方程式』にも同じようなことが書いてありました。

運をつかむために人間関係が欠かせないのは、深く考えずともおわかりいただけるでしょう。旧友から思わぬ情報が手に入ったり、飲み会の出会いが新たな仕事に結びついたりと、予期せぬ幸運の大半は他者からもたらされるからです。

『運の方程式』 鈴木祐

人間関係をばっさり切ってる私にしてみたら耳に痛い話です^^;

予期せぬ不幸を助けてくれるのも人間関係

人生にチャンスを与えてくれるのも人間関係

人を大切にするだけで苦難から助けられて、チャンスも増えるんだったら大切にしなきゃ現実的に損失すぎる。

本書のおかげで、人を距離をとらずおおらかな気持ちで関係を育みたいと孤独体質の私ですら決意できました。。

与え、与えられる関係が、幸せな人生の基礎になる。

人間関係は必然的に持ちつ持たれつのシステムだ。支え合いは双方向に働く。

『THE GOOD LIFE』

「持ちつ持たれつ」

私に足りないのはこの考えなんだなぁと猛省でした。「支えるのも嫌。支えられるのも嫌。」みたいな態度で過ごしてたらそりゃあ孤独を拗らせるわけです笑

この考え方は有名なアダム・グラント先生の『GIVE&TAKE』に共通しているものがありまして

ギバーになるのに何も並はずれた犠牲は必要ない。ただ他人の利益のために行動することを心がけ、助けたり、助言したり、手柄を分かち合ったり、わたりをつけてやったりするだけだ。

『GIVE&TAKE』 アダム・グラント

人生の成功や幸せにおいて「受け取るよりも与えることが大切なんだよー」って考えは、間違いないみたいです。

自分がもっているものを分かち合う。

そうすると分けてもらえるものが増える。

こんな当たり前なのになんで難しいんですかね?なんて思っちゃうんですけど…

独りが好きなのは「攻撃されないから」だと思うんです。

誰かを求めることは、即ち傷つくことだった。

『One Last Kiss』 宇多田ヒカル

私たちは愛する人に傷つけられる。相手に失望させられたり、捨てられたりしたときには、心に鋭い痛みを感じるし、相手が亡くなれば大きな喪失感を覚える。

『THE GOOD LIFE』

人といることで傷ついてしまう、自分の繊細さ。そういうものが独りでいることに安心感を生んでるし、孤独をも生んでる。

だから孤独でいたい、一人が安心って気持ちはすごいわかる。

でも孤独はすっごい怖い。美味しいものを食べても、面白い映画を見ても分かち合えなければ寂しいだけ。

「持ちつ持たれつ」

自分にとって心地いい距離感を学びながら、改めて人と関わる前向きな理由をこの本はくれました。非常にありがたかったです。

時間と注意こそ、最も価値がある資源。

時間と注意こそ人生そのものだ。時間と注意を相手に差し出すとき、私たちはそちらを単に「費やしたり、払ったり」しているわけではない。自分の命を相手に与えている。

『THE GOOD LIFE』

今この瞬間を生きているか?

振り返れば、時間の大半を退屈をつぶすだけのゲームや、アニメに費やしてきた気がする。楽しいから見ているんじゃなくて、暇だから見てるYoutubeとかInstagram。

時間と注意こそが人生の資源だとしたら、今までなんてムダ遣いをしてきたんだろう。

ほんの少し、あと1%でいいから、時間と注意を大切な人へ、自分の未来のために使うことができたら、10年後の自分はきっともっとよくなる。

今まで、生きるということを放棄してたかもしれない。

そう気づかせてくれました。

心がつくりだした狭苦しいトンネルのような場所を抜け出し、今という瞬間、ものごとや誰かが真に存在している広々とした瞬間の中に入っていこう。すると、生きているという深い実感がわきあがってくる。

『THE GOOD LIFE』

今、本当にやるべきことは?

どうでもいい煩悩から抜け出して、目の前の人を大切にできたら?

この一瞬一瞬が人生で、1秒1秒に命が燃えている。

いきなりできないと思う。きっとこれからも、どうでもいいことに引っ張られると思う。
それでもほんの1%でいい。少しずつでいいから、自分にとって大切なものに時間と注意を捧げる人生を送りたいと、教えてくれました。

人生の研究のエッセンスがまとまった一冊

面白かったじゃ終わらない。人生の価値観、優先度を変えてくれた一冊でした。人付き合いの優先度をあげて、もっと誰かと笑える人生を送りたいと思わせてくれました。ありがたや。

人生は分かち合い。確かに考えてみると自分一人じゃ絶対楽しくないですからね笑

1300人の人生を分析して得た知見を、ぜひあなたも取り入れてみてください。『THE GOOD LIFE』の概要を見てみる。

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