『サイコロジー・オブ・マネー』を読みました。これまたお金の価値観をいい方向にシフトさせてくれる超良書でした。この世界には「読んだら人生変わる」って本がどれだけ存在してるんだ。
若い時に読んでおきたかった(´;ω;`)
18歳から本を読むようになり「成功哲学」を学び「俺は東京で成功するんだぁああああ!」と家を飛び出し、セミナーで借金しまくり不動産詐欺に遭い、借金生活を3年した末に自己破産した私。
ありえないほどお金の教養がなかった。
けど、それって私だけじゃなくて。今日話したひとつ上の先輩も「毎月カツカツで生活してる」って言ってたし、お金と欲の扱い方がヘタな人は多いはず。
だからこそ、この本を読んで貧乏でいる原因を掴んで、”一生お金に困らない「富」のマインドセット”を学び取ってほしいです。
- お金がいつもなくて月末ヒヤヒヤしてる人
- 欲に弱くてついつい買っちゃう癖がある人
- 贅沢に憧れて今の生活に満たされない人
貧乏でいるのには理由があるし、豊かな生活ができるのにも理由があります。そして、理由を知れば変わることができる。
もう貧乏はやめて、豊かに暮らそうよ。
もうカツカツなのしんどいじゃん。給料日まであと何日か数えるのやめよう。
余裕のある暮らしをして、ついでに富も築いちゃいません?
本書の知恵は、お金の考え方を富を築ける方向に変えるには十分なパワーがありました。私もいくつもありがたい教えを頂きまして、今回はその中から3つシェアしていこうかなぁと思います。
貯金の本当の威力を知れる
失敗を積んで豊かになれる
長期的な楽観主義が富を築く
ひとつずつ解説していきましょう〜。
『欲』を滅して富を増やせ。富への入り口はやっぱり貯金。
富とは、収入から支出を引いて残ったお金が貯蓄されたものである。収入が特別に多くなくても富は気づけるが、貯蓄率が高くなければ富を築けない。
『サイコロジー・オブ・マネー』
「貯金が大事なんて当たり前やん。それができないんだよ。(・Д・)」
って言われそうですが、この本は「なぜ貯金ができないのか?」『欲望』という観点から説明してくれてます。
真の富とは目に見えないものだ。富とは、購入しなかった高級車であり、買わなかったダイヤモンドである。身につけていない時計、着ていない服、乗らなかったファーストクラスの座席である。
『サイコロジー・オブ・マネー』
高級時計、高級スーツを身に纏っているあの人は本当に富を持っているんだろうか?
インスタ映えする写真をあげてリア充アピールしている人が、心に虚しさを抱えているように、豊かさアピールをしている人ほど案外借金してるのかもしれない。
もちろん話は高級品だけじゃない。飲まなかったお酒、食べなかったお菓子、勢いで買って後悔してる調理家電など、お金を使ったけど富にならなかったお買い物があるはず。
私たちは、「ウェルス(富)」と「リッチネス(物質的豊かさ)」の違いを明確にしなければならない。
『サイコロジー・オブ・マネー』
富とは、使わなかったお金であり資産です。
お金持ち風になることと、富を築くことは全くの別モノ。
本書では、一度「その欲は本当に満たさなければならない欲ですか?」と実例を出しながら考えさせてくれるきっかけを作ってくれるが最高にいいところ。(私も次の引越しの予算ちょっと下げようと思い直しました)
たくさん失敗しても、ちょっと成功すればお釣りが入ってくる。
ディズニーを成功に導いたのは、”400分の1”の作品
『サイコロジー・オブ・マネー』
実はディズニーは当初400本以上の映像を制作していたが、赤字続きだったそう。その流れを変えた作品がお馴染みのあの作品。
『白雪姫と7人の小人たち』
この作品だけで他のすべての作品の収益よりも桁違いに儲けたんだとか笑
本書では、投資においてもビジネスにおいても「成功より失敗が多いのは当たり前」とさまざまなデータを出して納得させてくれます。
すごいざっくり言えば、正解率10〜20%くらいでもお金は稼げる・増やせるということ。
大切なのは、失敗は当たり前にあるっていうメンタリティの方です。
これは『運の方程式』って本にも同じようなことが書いてまして
あなたが、成功率が1%しかない難しい仕事に挑んだとしましょう。
(中略)
試行回数が100を過ぎたあたりで63.3968%を超え、459回めで99%にまで達します。ここまで来れば、逆に失敗するほうが難しいでしょう。
『運の方程式』
つまり、勝つまで戦い続けろってことですね!ブログも当たるまで続けようと励まされました笑
投資であれ、ビジネスであれ、失敗を受け入れて淡々と進めていけばいつが当たる。とにかくマウントに立って、バットを振り続けばいつかホームラン打てますもんね笑
この本では直感的に理解しにくい、ほんの1部の成功がほとんどの失敗をまるっとカバーするってことをあらゆる事象から説明してくれて分かりやすかったです◎
どれだけ暴落しても、株を持ち続ければ富が築ける。
2018年までの五十年間で、米国な代表的な株価指数「S&P500」の値は119倍に増えた。この事実だけを見れば、何もせずにただじっとしていれば、複利で資産を増やすのは簡単に思える。
『サイコロジー・オブ・マネー』
積立NISAをはじめ、今の時代「投資信託」をやらない選択肢はありません。(ちなみに私はセゾン投信で積立NISAさせてもらってます。いつか投資信託の記事も書くぞお)
分散投資して、長期で持ち続ければ富は増える。
っていう当たり前の原則をあらゆる角度から再確認できました。特にも面白かったのは、「未来のことは分かんないけど、どんな困難も乗り越えてきたのが人類だから大丈夫」っていう著者の楽観的な態度でした笑
- 世界恐慌が起こってもなんとかなった。
- リーマンショックがあっても回復できた。
- コロナだって終息した。
だから、「経済もなんだかんだ言って成長し続ける」っていうゆるい期待が妙に説得力がありました。
というか説得力を持たせるためにいろんな例を出してるんですよね。
私もこれから市場に何が起こっても、「投資信託に投資し続けることはやめないようにしよう」と思い直しました。
資産形成は心の安心ですからね。
お金の価値観を変えて、富の築き方を教えてくれる一冊
正直、この本の魅力の50分の1も伝えられてない感があります。
というのもこの本は当たり前のことを、全く違う角度で教えて納得感を作ってくれる構成になっているからです。
- 氷河期が起こる理由
- 第二次世界大戦のドイツ軍から学べること
- 飛行機の普及と医学の進歩
「お金関係なくね?」って話題が、実はすごいお金の話につながってて「何か普遍的な法則について学んでいるのではないか?」と思ってしまうほど。
富という目には見えない概念を、あちらこちから説明して「そっか、富ってそうやって築けばいいんだ」「ってことは貯金すればいいのね!投資もやるよ!」って腑に落ちる納得感。
これ読んだらどんな浪費家も「お金貯めよっ!!!!」ってなります笑
まさに資産形成の一冊目にするには十分すぎるパワフルな本。これを読んで10、20年後の富を築いちゃってください。