【サイコーの娯楽本】『成瀬は信じたみちをいく』の正直レビュー・感想

『成瀬は信じた道をいく』読みました。

2024年ぶっちぎりで世間を賑わせた『成瀬は天下を取りにいく』の続編です。なんと2025年も本屋大賞にノミネート。前代未聞のシリーズではないでしょうか。
以前、本屋大賞の中ではちょっと期待はずれ…。というやや辛口レビューをさせてもらいました。

さぁて、本作はどうでしょうか。
忖度なし。正直なネタバレなしのレビューをしていきたいと思います!

後半、微妙にネタバレありの感想を書きました。
タップしないと見れないようになってるので、未読の方は注意してくださいな。

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目次

『成瀬は信じた道をいく』の感想1|ライトに読めて気楽に楽しめる

前作は「本屋大賞、わくわく」という期待がデカすぎて、逆に楽しめなかったのは私だけではないでしょう。今作は雰囲気を掴んでいる分、超ライトに、なーんにも考えず楽しめました。

軽く読めて、しっかりオチを作ってくるのでスイスイスイ〜と読んでるうちに一気読みしちゃいました笑。
(200P程度なので3時間くらいで読み終わったと思います)

難しい本読んだ後の「かる〜い本読みたい」ってテンションあるじゃないですか。
そんな時にめちゃくちゃピッタリ。おすすめです。

成瀬あかりはもちろんのこと、どの登場人物も愛くるしいので脱力して読めるのはこの本のいいところ。

『成瀬は信じた道をいく』の感想2|奥深さはまったくなし。アニメ感覚。

最近レビューした『カフネ』『愛とか愛とかやさしさなら』は、読み進めるごとにメッセージ性を噛み締める時間を必要としました。

20分読んでは、考えて。
10分読んでは、価値観が広がって。

強いメッセージ性がある小説は、そういう奥行きを楽しめるのが嬉しいですよね〜。
読書の醍醐味。贅沢。

ところがどっこい。
いい意味で『成瀬は信じた道をいく』には奥行きを全然感じませんでした。この辺りは前作同様です。

ちびまる子ちゃんを見るような感覚でしょうか。
ただただ楽しむために読む。エンターテイメントとしての読書体験もなかなか贅沢というかジャンルとして少ないので個人的には好きなジャンルです。

ゆる〜く読みたい人、これから読書を趣味にしたい人にはぴったりの一冊でしょう。

『成瀬は信じた道をいく』のネタバレ感想|個人的に面白かった短編

ここからはネタバレ感想になるので、読んだ方だけタップしてください。

個人的に面白かった短編はこれ

「成瀬慶彦の憂鬱」、面白くなかったです?

人のいい感が満載の、読みながらイメージがしっかり浮かんでくるお父さんの語り口が個人的にフィットしました。

ところどころ成瀬をディープインパクトに例えるのが、なんか面白いし笑。
ちなみに好きな一節はこちら↓

今のあかりだってもちろんかわいいのだけど、どっかで「思ってたんとちゃう」という違和感が拭えない。

『成瀬は信じた道をいく』宮島 未奈

「思ってたんとちゃう」という表現には笑わされました。

周りを振りまわす成瀬の行動もやっぱり魅力的ですが、「探さないでください」も含めて、振り回されるお父さんが今回いい味出してるなぁと思いました。

で結局、『成瀬は信じた道をいく』は読んだ方がいいの?

「前作、あんまり面白くなかったんだよねぇ。それでも読んだ方がいいかな?」という方も多いと思います。

これは、かなり難しい質問…。
正直なところ「気になるなら読んだら?」くらいなテンションです。

テイストとしては、今作も前作も一緒。

ただ、スケールは今作の方が大きい。

巻き込まれる人数が増えていってます笑。

成瀬はあいかわらず不器用にぶっ飛んでて、周りの人が驚きながら振り回されての構図。
ほのぼの日常系アニメを見てるような感じ。

「ゆるい、楽しい、ほのぼのする」を読書に求めているなら、今作も読んだ方がいいです!
実際、私も楽しませてもらいました。

逆に「読書とは気づきである」みたいな嗜好をお持ちの方は読んだら絶対時間のムダ笑。

「エンターテイメントとしての読書を楽しみたい!」って人はぜひともご一読ください!

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