『成瀬は天下を取りにいく』読みました。
超期待してたんすよ。この本。
なんてったって、受賞歴がすごい。
空前絶後の2024年のヒット作です。
2021年:第20回『女による女のためのR-18文学賞』
Wikipediaより引用
大賞、読者賞、友近賞(収録作「ありがとう西武大津店」での受賞。史上初のトリプル受賞)[6]
2023年:第11回『静岡書店大賞』小説部門1位[6]
2023年:『ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2023』小説ランキング1位[6]
2023年:『読書メーター OF THE YEAR 2023-2024』第1位[6]
2023年:京都府私立学校図書館協議会司書部会『中高生におすすめする司書もイチオシ本 2023年版』第1位[6]
2024年:『キノベス!2024』第1位[6]
2024年:第39回『坪田譲治文学賞』[6]
2024年:第17回『神奈川学校図書館員大賞』KO本大賞[6]
2024年:埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2023 第1位[6]
2024年:岐阜の学校図書館員が選ぶイチオシ本 第1位[6]
2024年:高校図書館職員が選ぶ高校生に読んでほしい本 第1位[6]
2024年:2024年『本屋大賞』 [6]
2024年:『楽天Kobo電子書籍Award 2024』小説部門 大賞 [6]
2024年:第59回『新風賞』[10]
こんなに賞取れる!?
本屋大賞も超すごいけど、ダ・ヴィンチの2023年小説ランキング1位もヤバい。「超超超面白いんだろうなぁ。」と思って文庫化を待ちきれず購入しました!!!
ところがどっこい。
普通に面白いんだけど、「期待は全然超えなかったー。」というのが正直なところ…。
面白いんです。
面白いんですよ?
でも、もっと面白いと思ってたなぁ…。
いつ見ても超行列のラーメン屋さんについに行ってみたら、好みの味じゃなかったみたいな感覚です。
美味しかったんだけどねー。好みじゃないんだよなぁ!
というわけで、今回もネタバレなしで『成瀬は天下を取りにいく』の感想・レビューをしていきます。
『成瀬は天下を取りにいく』のあらすじ
まずはAmazonのあらすじをどうぞ。
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
Amazonより引用
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
ざっくりいうと、「幼馴染の変人、成瀬あかりが真面目に奇行を繰り返す青春小説」です。
- 西武大津店に毎日通い、中継に映る挑戦
- M-1に挑戦
- 髪で長期実験
などの短編が6篇収録。
ジャンルは分類しにくいんですけど、あえて言うとコメディです。
キャラの魅力に惹き込まれるようにす〜いすいページを捲れちゃいます。
ちょっと古いけど「のだめカンタービレ」とか「主婦極道」とか小説にしたらこんな感じなんだろうなぁ。(どっちも玉木宏ですね笑)
『成瀬は天下を取りにいく』の感想①|短編の1つが正直つまらない。
短編が6篇収録されていますが、個人的にどうしても1篇を楽しめず…。
振り返っても「なんでこの1篇収録したん?」というのが正直なところ。同じ感想をもった人は結構いるのではないでしょうか。
「ラーメンは美味しかったんだけど、店員が感じ悪いよね」的な感じで、お店の評価をムダに落としたような感覚です。
ネタバレになるから言えないんですけど、「みんなここ退屈してるじゃないか??」と思うくらいの明らかな溝がありました。うーん勿体無い!
せっかく面白いのに、この1篇が悔しい。私が編集者だったら赤ペン入れまくるよ!
逆に他の5篇はキャラの魅力が際立っていて、良きでした。
『成瀬は天下を取りにいく』の感想②|クライマックスってこれでいいの?
「終わりよければ全てよし。」なんて言葉がありますが、個人的に終わり方が腑に落ちず。いわゆる「オチが弱いなぁ」とモニョってます。
登場人物が魅力的なので、飽きずにワクワクすいすい読めるんですけど、最後もうちょいオチつけて欲しかったなぁ。(ほんと生意気言ってすみません。)
そのあたりは続編にかなり期待してます!
成瀬が今後どうなっていくか超気になるんで、2作目も必ず読みます。
なんなら、3作4作と続けていってほしい作品。
『成瀬は天下を取りにいく』みんなの感想ってどんな感じ?
ここまで生意気なこと書いてしまって「みんなどういう感想なんだろう」と不安に。。。
Xから感想を拾ってみました!ネタバレのないものを選んだので気になる方はどうぞ!
横スクロールすると他も読めます↓
読んだみなさんは成瀬のファンになっているようです。ちょっと違うんですけど、イメージとしては涼宮ハルヒ的な突拍子のなさがあって、愛くるしいんですよね。
わかります。
ただ「例年の本屋大賞としては物足りないのでは?」と思ってしまう私がひねくれてるのでしょうか…(^_^;)
『同志少女よ、敵を撃て』『一瞬の風になれ』『夜のピクニック』『蜜蜂と遠雷』『かがみの孤城』『鹿の王』『汝、星のごとく』『流浪の月』『そして、バトンは渡された』『村上海賊の娘』などなど、過去の本屋大賞よりは読み応えがちょっと。。。
「本屋大賞」という響きが素直に「面白かった!!!」といえないジレンマを抱えております笑。
『成瀬は天下を取りにいく』まとめ|愛すべきキャラ「成瀬」を堪能せよ。
所詮、33歳の戯言。私の感想は一旦忘れましょう。それより注目すべきは14もの賞を受賞した2024年の超ヒット作だということです。
Xでもそれはそれは「成瀬が大好きになった」「何にでも挑戦する気持ちを取り戻した!」などと絶賛の嵐。
続きが気になって続編まで一気読みした人も数多くいました。
(私も続編気になるので絶対読みます)
あなたも成瀬の魅力をぜひ堪能してくださいな。