【疲れたときはこの本!】さくらももこさんの傑作エッセイ6選をご紹介

この記事について

私の大好きな「さくらももこさんの傑作エッセイ6選」を紹介します。

真面目な本を読むのに疲れちゃった人にぴったりです。お気軽なエッセイを読んでみたい方は続きをどうぞ^^
文中のリンクはAmazonです。

「ちびまる子ちゃん」でお馴染みのさくらももこさん。

ちびまる子ちゃん公式HPより引用

マンガもアニメも大ヒットの人気作家さんですが、実はエッセイがめちゃくちゃ面白いんです!

メディア化もした『桐島部活やめるってよ』『何者』『正欲』の著者、朝井リョウさんも”さくらももこさんのエッセイ”を大絶賛!

私はとにかく子どものころからさくらももこさんのエッセイ集が大好きで、、、(中略)おすすめの本を教えてください、と言われたときに真っ先に思い出されるのは、人生における重要なことなんて全く訴えてこなかった、だけど実家のトイレでもお風呂でもどこでも夢中になって読んでいたあのくだらないエッセイ集たちなのだ。

『風と共にぬとりぬ』朝井リョウ

メディア化多数の作家が夢中になるほど面白いエッセイとは…!?

私も興味本位で読んだのですが、止まらない…。めちゃくちゃヌマりました。いつの間にか自宅には、エッセイがこんなに…。笑

今回は私が読んだ13作品から、「これは誰が読んでも面白い!」とイチ押しのエッセイを紹介します!

こんな人にオススメ
  • 最近本に飽きっちゃったんだよな…
  • 次はお手軽な本を読みたい
  • 笑える本を読んでみたい

読書がマンネリ化している人にぴったりです!

最後にAmazon評価ランキングも載せましたので、ぜひ最後まで読んでから次の本にするかを決めてください!

目次

笑えないのに最高傑作 『おんぶにだっこ』

笑えないのに、あたたかい。傑作中の傑作。

今まで読んできた全ての本の中でも格別です。

このエッセイはいつもの「笑える本」ではありません。むしろ重苦しい…心の大切な部分に触れるようなエピソードばかり。

さくらももこさんは、このエッセイを泣きながら書いたようです↓

 書いている途中、さめざめと泣けてくる事もあった。書き終わるたびにグッタリしとし、しばし放心状態となった。

『おんぶにだっこ あとがき』 さくらももこ

内容はさくらももこさんの2歳半〜小学校高学年くらいまでのエピソード。

収録されているエピソード
  • 初めて嘘をついたときのこと。
  • 知っている誰かが亡くなってしまったときのこと。
  • 大好きだった親戚が遠くに離れてしまうときのこと。

良いことと悪いことをこれから見極めていく小さい女の子が、どう傷つき学んできたか?

後ろめたい罪悪感、、、ずしりと重たいような読後感に浸るような内容ばかり。

でも、そんな重たい読後感が不思議と嫌じゃない。罪悪感から良心を学び取ろうとする少女の清らかな心が根底にあるからです。

このエッセイは、宝石箱のようなたくさんの思い出が蘇らせてくれます。

私は、ひとつひとつのエピソードを読みながら、たくさんの思い出に触れられました。

読んでて思い出したこと
  • 亡くなったおばあちゃんの笑顔。
  • たくさん可愛がってもらったこと。
  • わがままを聞いてくれたこと。
  • やりすぎて叱られたこと。
  • 父に怒られて、隠れるように泣いたこと。
  • お母さんと手を繋いで公園に行ったこと。

このエッセイがきっかけになって、眩しくてあたたかい記憶がきっとあなたも蘇ります。

小さくて幼かった頃の自分に出会いたいときは、『おんぶにだっこ』をぜひご一読ください。

直木賞作家がオススメ! 『さくら日和』

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格別にバカバカしいエピソードが収録されているのが『さくら日和』

この本の面白さは直木賞作家・朝井リョウさんのお墨付きです↓

 中でも、『さくら日和』という本に収録されている「おめでとう新福さん」という一編は群を抜いてバカバカしく、数あるエピソードでもベスト3に入るほどのお気に入りだ。

『風と共にゆとりぬ』 朝井リョウ

私も今、読み直して思います。やっぱりバカバカしい笑。

大人たちがこんな全力でバカやってるのをニヤニヤ笑いながら読んじゃいますね〜。

もちろん『さくら日和』は他のエピソードも面白いんです!

個人的には「息子」のエピソードが好き。

息子さんの面白エピソード
  • 温厚な父・ヒロシがブチギレする程の大騒動。
  • 「ママはさくらももこ?」疑いが深まる息子 VS 隠したい母。
  • 地域のお祭りではしゃぐ遊ぶオトナたち。

日常の一コマにユーモアを捧げるエピソードばかりで、脳みそ空っぽで読み切れます笑。

「あー難しい本疲れたぁ!!!!」ってなったときには『さくら日和』をご一読ください!

ユーモアが爆発している 『たいのおかしら』

文才が暴れてる…!

豊かな表現力をユーモアに全フリしたようなエッセイが『たいのおかしら』

全く教訓らしい教訓もなく、ただ日常の面白いエピソードを面白く書かれてます。

意識高い系の人は絶対に読まないでください。時間の無駄です。笑。

くだらない!面白い!じわっちゃう!

読んだ直後の感想がこちら↓
【おすすめ本】イライラしがちな満員電車でもゆるく笑える『たいのおかしら』

イメージとしては、話の面白いおばさんの話をずっと聞いている感じ。

まるでさくらももこさんにずっと面白エピソードを直接話しかけられているような錯覚に陥ります。

たとえば、中学3年生のときのイベントで山田由紀子さん(昭和の女優)のイベントでの出来事↓

 ボロライド写真を受け取り、ドキドキしながらみてみると、そこには女神とモグラが写っていた。なんで私はモグラなのであろう。

『たいのおかしら 街に来たTVにでてる人』より引用

この自虐ネタがじわじわと面白い笑。(ちなみに周りの人たちはジャガイモに例えてました)

文才の全てをユーモアに注いだようなエッセイです。「なんか笑いたいかも」って時は『たいのおかしら』をぜひご一読あれ!

世界が広がる、夢が広がる 『ももこの世界あっちこっちめぐり』

旅行好きな人は絶対に読むべき『ももこの世界あっちこっちめぐり』

ページをめくるたびに画像検索したくなる!

スペインでは、象嵌細工やガウディが作ったグエル公園(パステルで支離滅裂!)、サクラダファミリア

イタリアでは、ヴェネツィアングラス、バリ島では、アートのまちウブドゥ

アメリカでは、ヨセミテ公園(世界で一番大きな木がある!)etc.

スマホであっちこっち調べるハメになるので覚悟してください笑。

スペインのグエル公園のトカゲ

世界の「知らない!」が一冊に詰まった本。

自分が信じられないような文化、街並み、原始の自然、ダイナミックな建築物、日本にはいない澄んだ瞳をした人々。

個人的にも読んでてめちゃくちゃ面白かった!脳みそにイメージがどんどん広がっていく感じ。

読んだ直後の感想がこちら↓
【おすすめ本】世界の面白さをエッセイで堪能『ももこの世界あっちこっちめぐり』

世界の話だけじゃなく「夫の腹痛」「空港でのナンパ」など小ネタも充実してじわじわ面白い…。

世界への憧れがある人はぜひ『ももこの世界あっちこっちめぐり』をどうぞ!

もっとじわじわ笑える 『もものかんづめ』

個人的には、1番笑えるのが『もものかんづめ』

「ぎゃっはっは!」と笑う箇所すらあって夢中になって読みました。

面白いポイントがネタバレになるからマジで言いたくない笑。

マジで面白い傑作エピソード
  • 水虫に苦しめられた高校時代
  • 寝ながら学習できる枕の話
  • 学生時代に書いてた夢みる恋の日記帳

どれもこれも声に出して笑えるレベル!家で読んでくださいね笑。

特にも私が笑えたのが「メルヘン翁」という話。

アニメとは違って、実際は怖かったおじいさんが、なんとある朝…亡くなっていた。

そこから意外な方向に展開が進み、さくら姉妹は大爆笑に!!!!

ネタバレになるので言えない!!

人が亡くなった話で笑っちゃいけないんですけど、これは面白かった。さくらももこさん、絵にしちゃダメだよ笑。

私が声に出して笑った、「メルヘン翁」も含めて皆さんユーモアいっぱいの『もものかんづめ』をぜひご一読ください。

少女が夢を叶えた実話 『ひとりずもう』

私が一番最初に読んだエッセイです。これを機にさくらももこさんにのめり込みました。

内容はさくらももこさんの中学〜高校時代がメインです。

前半は、悩みや女子高生の日常メインの話。笑える、というよりは「あーそういえば俺も…」と共感しつつ思い出がたくさんフラッシュバックするような内容です。

後半がマンガ家になるために本気を内容がメインなんですが、これが感動するんだなー。

命をかけて、漫画を描く。
勉強しなかったまる子が机にかじりついて夢を追う。

まっすぐの線がかけない。自分の絵が下手だってわかってる。

それでもやるしかない!マンガを描き続ける…!

順風満帆にマンガ家になったんじゃなて、えげつない努力をされたことにもの凄い勇気と活力をもらいました。

「頑張るためのエネルギーがほしい!」「副業のモチベを上げたい!」という人、『ひとりずもう』はあなたの魂を震わせてくれるはずです。

おすすめのエッセイのアマゾン評価ランキング!

ここまで紹介した6つのエッセイのAmazon評価をランキングしてみました↓

スクロールできます
私がオススメのさくらももこさんのエッセイ*アマゾンランキング
順位作品名Amazon評価*レビュー数*リンク
1位おんぶにだっこ4.6111Amazon 楽 天 Yahoo!
2位もものかんづめ4.5870Amazon楽 天 Yahoo!
3位ひとりずもう4.5196Amazon楽 天 Yahoo!
4位たいのおかしら4.4268Amazon楽 天 Yahoo!
5位ももこの世界あっちこっちめぐり 4.4155Amazon楽 天 Yahoo!
6位さくら日和4.373Amazon楽 天 Yahoo!
*2024年3月時点 Amazon評価が同点:レビューでランク付

どれもこれも高評価。読んでみればわかりますが、ハズレのエッセイはありません!!

そして『おんぶにだっこ』が1位!!!!きっとで懐かしい記憶にほっこりされたんじゃないでしょうか。

レビューには「私が子供のころ読んでいたエッセイを娘が読んでて一緒に笑ってる」という温かいコメントもありました。

さくらももこさんのエッセイはだいたい1990〜2005年くらいに書かれているものが多いです。それでも読者にささやかな笑いと元気を届けてくれるなんて奇跡ですね!

世代を超えて愛されるさくらももこさんのエッセイを、ぜひお手に取ってみてください。

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