『シンプリスト生活』読みました。
著者は、会社員のかたわらYoutubeでシンプルな暮らしの快適さを伝えているTommyさん。
古本屋さんで、なんとなく手に取ってみたのですが…。
めちゃくちゃ良本でした。なんだか感動しちゃったよ。
圧迫感のない柔らかな語り口調と、多彩な表現。まるで禅のお坊さんの本を読んでいるかのよう。
読むほどに、自然と暮らしへのモチベーションが湧いたり、アイディアが降ってくるから不思議なもんです。
- 「満ち足りた生活をしよう」
- 「なんか掃除したくなってきた」
- 「どうやったらこの部屋はもっと素敵になるかな?」
特に「毎日どことなく不安」「生活に何か足りない」など、どこか落ち着きをなくしている人は沁みる一冊だと思います。
今回は、『シンプリスト生活』を読んで、学んだことも踏まえながら感想・レビューをしていきます。
『シンプリスト生活』の感想①|「あ、暮らしをよくしよう」と力まずに決意できる。
冒頭でも書きましたが、なんだか禅のお坊さんの本を読んでいるような感覚でした。「成長しよう」「成功しよう」「もっと人の役に立て」みたいなお説教は一切なし。
たとえば、冒頭のこの一説。
もっと自分中心の価値観で、自由に生きていい。
だって自分の人生なのだから。
大切じゃないことは考えなくていいし、縛られなくていい。
だって人生は有限なのだから。
『シンプリスト生活』Tommy
この本は「自分らしく生きるを追求する」ことの楽しさや充実感を柔らかな語り口調で優しく説いてくれます。ありがたやー。
「〜〜であるべき」という発想が一切なく、Tommyさんの暮らしに対する考え方を分かりやすく紹介。
- こういう生き方もあるよ。
- こういう暮らしが僕は好きなんだよ。
- これがすごい幸せなんだぁ。
成功よりも充実を求めた方が幸せなのかもしれない。モノへのこだわり、空間の作り方、掃除の仕方など読んでいるうちに、段々羨ましくなってくるから不思議なものです。
- 「いいなぁ、やってみたい」
- 「それ、取り入れてみよう」
- 「この部屋だったらどうするだろう」
読み終わる頃には、頭の中は部屋のアップデートのことでいっぱい。
今の暮らしがなんだか窮屈で苦しくなっている人には本当に読んでほしいなと思います。
『シンプリスト生活』の感想②|「この部分をマネしてみよう」その日から生活が変わる
私はもともとミニマリストで部屋にモノが少ないのですが、それでも暮らしのヒントをたくさん頂きました。
- お風呂に入るたびに軽く掃除する
- お風呂にスクイージーの導入
- キッチンの水切りカゴをやめて布巾にする
- 食事を楽しむための食器を新調する
- 一汁一菜の導入
- 大きめの観葉植物の導入
すでにお風呂のたびに軽く掃除は実践中。
次はキッチンの水切りカゴをやめてしまって、毎回布巾で拭く生活にシフトしようかと思ってます。
一見するとどれも「めんどくさくね?」と思いそうですが、ちっちっちー。読んでみると、その合理性と心地よさになんかやってみたくなるんです。
「暮らしを楽しむ」ためには、カビがない方がいいし、食事も美味しくいただいた方がいい。
私の場合はとくにも食事をないがしろにしていると気づきました。タッパーで適当に食材を詰めて、お腹がはちきれるまで食べ物を胃に詰め込むような毎日ではいけないとハッとしたんです。
読み進めていくうちに、自然と「この部分をマネてみよう」と意気込めるのはこの本のいいところです。
まとめ|暮らしを通して人生を豊かにする『シンプリスト生活』
『シンプリスト生活』は日常を虚無から充実に昇華させてくれるのに役立つ一冊です。
会社と自宅の往復。
朝早くでて、遅くに帰ってくる。
「あ、自分の人生ってなんだっけ。」「なんで人生ってこんなつまんないんだろ」
自己嫌悪感と込み上げてくる惨めさに苦しい。
そんなときにこの本をぜひ開いてほしいです。
改めて冒頭に紹介した引用文を。
もっと自分中心の価値観で、自由に生きていい。
だって自分の人生なのだから。
大切じゃないことは考えなくていいし、縛られなくていい。
だって人生は有限なのだから。
『シンプリスト生活』Tommy
暮らしの本ではありますが、本質的には人生改革の本です。
自己犠牲をやめて、自分の好きに一回求めてみる。いきなり世間に向けては大変だから、家の中だけで「これが最高」を実現する。
家が充実したら、徐々に好きを世界に押し出していく。
「自己犠牲をやめて、充実を手にするきっかけがほしい」
そんな人はぜひ次の一冊にしてみてくださいな。